ラモン モリス の SWEET SISTER FUNK
ラモン・モリスの“SWEET SISTER FUNK”を聴きました。
これを買ったのは今から10年くらい前です。
10年前といえばP-VINEがグルーヴマーチャントのソウルジャズ、ジャズファンク系のタイトルを続々とCD化していた頃。
当時の私は給料の多くをこれらCDを買うことに費やしていました。
このCDに添付されている原田和典氏のライナーノーツによると、ラモン・モリスはとにかく情報が少ないプレイヤーのようです。メンバーとして参加したアルバムも数えるほどとか。ましてやリーダー作となると、本作が唯一ではないでしょうか。
まさに知る人ぞ知るサックス奏者といった趣です。
このように謎めいたプレイヤーによるアルバムですが、その内容はファンクネスあふれる快作です。どこかこもったような音質はこのレーベルならでは、といったところでしょうが、それが悪い方には働かず、むしろ独特の雰囲気作りに貢献していると思います。最後に収録されているのはmadlibなどにサンプリングされている曲かと思うのですが、詳しく方がいらしたら教えてください!
このSWEET SISTER FUNK、「もっといろいろと録音を残してほしかった」と思わせる、とても魅力のある作品です。
なお、このCDと同時に買ったラリー・ウィリスの“INNER CRISIS”もこれと同じグルーヴマーチャントもので、よく聴きたくなる好盤です。